Chopin Waltzes

ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2

1847年に《小犬のワルツ》および第8番のワルツとともに3曲一括出版された作品64の第2曲。ショパンのワルツには、実際に踊ることのできるダンス音楽としてのワルツと、ワルツのリズムとスタイルを借りた抒情詩の2種があるといわれているが、これは典型的な後者で、全ワルツ中でもことに有名な1曲。序奏はなく、いきなり哀愁を帯びた嬰ハ短調の主旋律が奏され、一段落すると特徴的な下降旋回音型が連続する。中間部に入ると霧が晴れるように明るむが、再び最初の部分が戻って終わる。