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第18番 K.576 ニ長調 第3楽章

 みごとな曲としか言いようがなく、かつモーツァルトのソナタの中でも難しい曲の1つです。でも何とも、風のように軽やかに通り過ぎてしまう曲です。
最初に出てくる旋律が何度も登場するのですが、左手にそれが現れた時、その音だけになり、自分がピアノで弾いているのに、それが声に聴こえてならない不思議さがあります。103小節目から、さらに、いろいろな声が現れ、心のざわつきも感じます。この部分が私が大好きな箇所です。モーツァルトは、実に多彩な感情を私から引き出してくれるのです。