哀愁の瞳 弦楽五重奏版 編曲:石川 優 歌:筑紫杏菜
1.
彼女は風 君たちは 彼女を見つめているが
薫り香しく 吹かれていて
誰も辿りつけない
彼女は液晶 日が昇ると 幻のように光り
夜が来ると 夢の中の 世界に訪れる
彼女は哀愁の眼を持ち 炎の世界を望む
私は彼女を呼吸し 無駄な回想は望まない
2.
彼女は氷の 微笑み浮かべ 光線のように反射する
誰もが彼女の 炎を欲しがるが 皆がそれを見失う
彼女は砂絵に 座り込み 幻想の輝きを描く
黒い石像も 彼女を 引きとめてはおけない
彼女は哀愁の眼を持ち 炎の世界を望む
私は彼女を呼吸し 無駄な回想は望まない
3.
彼女は君たちに 心を吹きかけ さまよう影を呼び込む
例え反逆の 嵐が訪れても 彼女は頬を赤くするだけ
彼女の足元は 飛び立つ翼 素早く陸地を離れる
水面を離れる 水鳥の羽根も 彼女のように潤んではいない
彼女は哀愁の眼を持ち 炎の世界を望む
私は彼女を呼吸し 無駄な回想は望まない
4.
彼女は深層の 意識の中に 無意識の壁を持つ
場面を繰り返す 想いの渕に 魂を集める
天上の塔は 彼女に問いかけ 沈黙を語る
でも彼女は 雲よりも速く その場を通り過ぎる
彼女は哀愁の眼を持ち 炎の世界を望む
私は彼女を呼吸し 無駄な回想は望まない