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第15番 K.533 u K.494 へ長調 第3楽章

 第15番は、「アレグロとアンダンテ」と「小ロンド」を改訂稿と共にソナタとして出版されたもので、2つのK番号がついています。この第15番は、演奏していて大変面白く、常に興味が沸いてきます。
テーマが右手に左手に現れ、常に前進していく対位法的です。
 この第3楽章は、天使のようなメロディーで始まっています。この時には、その先の転回がこんなにドラマティックである事とは予測が立ちません。
152小節目から声とオーケストラが鳴っているような響きに心の振えを感じます。ぶ厚い和音でないのに、これほどの響きを持たせる音、これはモーツァルトでしか表現できないものです。